Month: April 2016

■□□

気づいたらGW。時がよそよそしく去っていく。 二週間のうちに我が子の保育園送り、保育園の懇親会、熱出して保育園お休みで看病、という保育園デビュー直後イベントはだいたいこなした。こなしているうちに二週間が過ぎた感じ。 古い園なので、もっと効率化できそう…と思うことはあったりする。できればルールはかっちり決めてほしいけど、現場の運用次第になっている部分が多く、それも気になる。 たとえば持ち物には名前を書くルールがあって、それは間違いなく必要なのだけど、お名前スタンプは禁止されている。 理由はスタンプの文字が小さくて読みづらいからだそうだ。でもスタンプのサイズはいろいろあるし、手書きだとしても小さく書く人だっているだろう。ルールとしては「一文字の大きさは○cm以上」と数値で明確にすべきだと思ってもやもやしたのだけど、あんまりキッチリしすぎると逆に父母から文句が出るんだろうか。話によると結局スタンプでもとがめられないらしいのだけど。 反対にルールがあいまいで助かりそうなのは熱が出た時だ。平熱より1℃高いと預けられないらしい、でもギリギリボーダーライン上だったら交渉次第ではOKになるかもしれない。だから園もルールづくりに試行錯誤しているのだろうなとリスペクトせざるを得ない。保育士って見ててほんと大変そうだもんな。 我が子の面倒を見てくれて、毎日コメント書いてくれて、かわいがってくれて、保育士さんありがとう。なんだかんだで言いたいのはありがとうってことだ。

□■□

ちょっと集中したくて打合せスペースで独り作業してたら、周りはもちろん打合せ中で、みんな楽しそうに打合せしてるんだなーと思った。声がはつらつとしてるし、笑い声も聞こえる。 自分は今後、仕事が楽しくなるんだろうか。と落ち込んでしまった。最近ずっと胃が痛い。 我が子は保育園でミルクをたくさん飲めるようになり、配偶者が「今日は120mlも飲んだよ!」みたいに報告してくれる。文字どおり日々成長してる。いや秒かも。秒で成長してる。うれしい。 自分に元気がないせいでケンカっぽくなることもあるけど、今は家族のいる家に帰るのがいちばん楽しみだ。独り外食もおいしく感じなくなってしまった。家で食べるごはんがいい。 風呂に入っているとき、もし自分が無職になったら次を探せるだろうか…と不安になったりする。もはやエンジニアではない。技術に触れていない。ついていけない。かといってコミュ力もない。やっべーぞ、と脳内ナダルが叫んでいる。

□□■

我が子の入園式へ行ってきた。齢0歳6カ月で保育園に入る。 「保育園落ちた」の話のようにうちの地域も激戦区だ。我が家はポイント的には中の中くらいだと思うけど、唯一夫婦で見学に行けた園に無事決まった。配偶者だけが見学に行ったところは全滅だったので、入りたいアピールとして効いたのかもしれない。 入る園は何十年も続く老舗で昭和感がつよい。自分が30年以上前に通っていた公立の園と雰囲気はそう変わらない。建物は年季が入っている。入園式も壁に紅白の幕がかけられていて、式次第が模造紙に筆で書かれているのも昭和っぽい。まあ現代の一般的な入園式がどんなものか知らないけど。とにかく新しさより懐かしさがあった。 園長あいさつや担任発表、総会といったプログラムが進む中、あまり内容に集中できなかった。ただぼんやりして、ああ親としてここにいるんだな、ということを実感していた。そして、自分は親としてここに馴染めないかもしれないな、とも感じていた。そして、馴染めないかもしれないけどやっていくしかないな、とも思っていた。 クラスに分かれて説明を受ける際、自己紹介の一番手に指名された。心の準備ができていないままあわてて自分の名前を名乗ろうとして、ちがうぞ、ここは入園する我が子の名前を言うシーンだ、と気付くことができて間一髪ミスを回避した。神回避だ。しかし我が子が主役という状況に慣れていないのだから親としての意識がまだまだなのだと痛感した瞬間だった。 配偶者は自分よりよっぽど社交的だけど、それでも月曜からうまくやっていけるか不安になっている。我が子は何も知らずに平和そうにしている。親の親自身の心配は子に関係ないので、楽しくやってくれればそれが一番だ。友達ができて保育園に行きたいと思ってくれればすべてよしだ。それはたしかだ。