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5月から9月まで夏だと思う。

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ひとりでドイツ七日間【02:往路】

飛行機はどうしてこうも興奮するのでしょう。
きっと空を飛ぶからですね。

機内
機内の風景

全日空のボーイング787が、羽田空港からフランクフルト空港まで直行するのです。出発は深夜1時。それより遅い便はなかったので終便とでもいいましょうか。人もまばらになったターミナルで日付が変わるのを待ちました。

奇しくも0時を過ぎたら私の誕生日。
33歳はドイツへのフライトで幕を開けました。

軽食
真夜中のサンドイッチ

機内に葉加瀬太郎のテーマソングが流れ、期待が夜空に飛び立ちます。まだぜんぜんドイツに行くという実感を伴わないまま、ただただ加速に身を任せます。

などという感傷的な思いはどうでもよくて、

テレビ画面が付いてる飛行機はじめて乗った!

という感激がずっと身を悶えさせていました。

映画が観られる
これが噂に聞いていたタダ映画か!

経路
リアルタイムで経路と現在地も!

なんか他にもiPodとかUSBメモリ差して音楽聴けたり、他のシートの人とチャットできたり、リモコンは再生・停止だけじゃなくゲームコントローラーになったり(十字キーみたいなのが付いてた)QWERTYキーボードが付いてたり、テクノロジーすげーなー無料すげーなーとおどろきっぱなしでした(主に無料部分)。

ちょっと興奮しすぎたためか、映画を観始めてもぜんぜん集中できないし、音楽を聴いてもうるさく感じてイヤホン引き抜いてしまうしで、しばらく呆けたように中空を見つめるだけで何もできませんでした。あと少し寒い。到着前に風邪をひくわけにはいきませんので、無料のお酒も注文せず、ブランケットを纏ってただ中空を見つめて過ごしました。ビールはドイツでいくらでも飲めるし…と自分をなぐさめました。無料じゃないけど…。

地平線
太陽が出てきそうで出てこない

どれだけ時間が経ったのでしょうか。神経のたかぶりは眠りをも妨げ、じっと目を見開いて起きているしかありませんでした。ふと窓から外を眺めると、遠くにぼんやりと薄明かりが。深夜に出発して明け方くらいに到着予定ですので、まだ半分しか来ていない段階で夜明けは早い。でも夜明けにしか見えないなと思っていると、次第に薄明かりは遠のいて行き、暗闇に戻ってしまいました。いちばん北極に近付いた時間帯なのが関係ありそうだと思いましたが、それはそれとして、熟睡していた地球の眠りが浅くなった瞬間を見たような気持ちになりました。うーん、じゃあ俺も寝ようかな。

機内食
機内食は和食をチョイス

気づいたらだいぶドイツに近付いていました。映画を観始めてつまんないなーと思ってたら本当にそのまま眠ってしまったようです。そこでついに機内食の登場!

洋食は向こうでいくらでも食べられると思って、最後の和食を楽しむことにしました。鮭ごはん、うどん、フルーツ…。おいしいんですけど、炭水化物多いですね。味噌汁があたたかくてほっと落ち着きました。しかしこれは夜食なのか朝食なのか??

そしてついに着陸の時刻がやってきました。まだ薄暗いフランクフルト空港に飛行機は降り立ったのでした。空港だけだと実感はわきませんが、ここはきっとドイツなのでしょう。

機体
乗ってきたやつ

つづく。

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