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たまたま通りかかったイベント・スペースで古本市が催されていたので立ち寄った。

眺めていたらチュツオーラ『やし酒飲み』があって手に取り、悩んだ末に棚に戻した。値段がほぼ定価だったからだ。

また眺めていたらオルハン・パムク『わたしの名は「紅」』があって手に取り、悩んだ末に棚に戻した。分厚かったからだ。

最近、どうも本が読めない。

表紙を開いて1ページ目から読もうとすると、先の長さを考えてためらってしまう。図書館で本を借りても、読み切れずに返却することが増えている。

読みやすいものをと思ってC.W.ニコルのサバイバル本を手に取り、だいぶ悩んだ末に棚に戻した。自分の求めるものがわからなくなったからだ。

最終的にパムクを手にレジへ向かった。アマゾンの中古より安く買えたのでよかったとしたい。読めるかな。