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カレー食べたい。

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ひとりでドイツ七日間【04:バッハラッハ】

さあ電車を乗り換えて進みましょう。

RE車内
車内は近未来感

コブレンツ行きのREに乗りますが、こいつはバッハラッハに止まらないためビンゲンで私鉄に乗り換えます。多くの私鉄でジャーマンレイルパスが使えるので助かります。ライン川の左岸はMRBという私鉄が走っていました。車窓からはずっとライン川が見えて旅情満点ですね。

ライン川の車窓
めっちゃ逆光だけどね

さて、私はバッハラッハで降りなければならないのですが、ここで問題発生。

車内放送が全く聞き取れません。

iPhoneに入れておいたドイツ語フレーズ集のアプリのご加護により、どうやら車掌のおじさんは最初に「Nächster halt…」と言っているようだ、ということが(おぼろげながら)わかりました。これは日本語で言うところの「次は…に止まります」という意味で、「…」の部分に駅名が入ると思われるのですが、

やっぱり全く聞き取れません。

なにやらゴニョゴニョとしか言ってくれないので、TOEIC受けてるみたいでずっとそわそわしていました。結局わからないまま到着時刻をたよりに降りてみたらビンゴだったのでよかったです。

バッハラッハ駅
バッハラッハ駅。ホームはただの原っぱ。

天気は生憎の曇りですが、空気がひんやりしていて気持ちいい。他に降りた乗客もおらず、静かで気持ちいい。というか人が全然いない。動くものは自分と、去っていく電車のみ。ここは本当に観光地なのだろうか、と少し不安になりました。

駅の建物
駅前の廃墟のような建物。でかい絵は酒の神様?

バッハラッハを立ち寄り地に選んだのはほぼスケジュールの都合ですが、調べるとけっこう風光明媚のようで、町の名前は酒の神様「バッカス」から来ているとか、バート・バカラックと同じつづりだとか、何かしらありそうだという勘が働いていたのでした(バート・バカラックのことはよく知りませんが)。

まあそんな感じで期待半分、不安半分で町の中心部に向かったところ、あっさりと不安は解消されたのでした。

中心部
バッハラッハの中心部

わーなにこれすてき!!!

古い建物とか石畳の道とか、すっごいヨーロピアンじゃん! 中世じゃん!

という頭悪い感じでテンションが上がったのでした。いやほんと、空も晴れて朝日が路地に差し込んで、小鳥のさえずりだけが聞こえ、観光客がまったくいない活動開始前の街は美しさにあふれていました。

お店
お土産屋さん?

案内板
案内板もかわいらしい

ホテルの看板
この看板とか壁のツタとかどうよ

どこを歩いても漠然と想像していた欧州ドイツがそこにあり、楽しくて仕方がありませんでした。なにより統一感というか、街全体の調和がすごい。日本では神社仏閣や古い街並みのすぐ近くにプレハブの建物やギラギラした看板があったりして残念な気持ちになることがありますが、ここでは街が完全に「ドイツの街」然としていたのでした。

よくよく見るとレストランやホテルが多く、実際に観光地なのがよくわかりました。地図を見るとそれほど町の範囲は広くないのですが、丘の上にお城もあるようです。少しお腹が空いていたので朝から唯一賑わっていたパン屋でパンを買い、丘を登ってみることにしました。ちなみにパン屋では言葉を発さずに指差しだけで買いました。

パン
クロワッサン的なパン

山道
山道を登ると

眺望
ナイスな眺め!

眺望
ほらこっちも!

この時点で時刻は朝9時過ぎ。さわやかの最上級は何ですか? サワヤケスト? そんな感じですよ。パズーみたいにトランペット吹きたいですよ。吹けないけど。こんな街を通り過ぎるだけなんてもったいないですね。もったいないオバケが出そうです。ドイツならもったいないガイストですかね。

丘を堪能したら川へ降りてみます。

川辺
ライン川を見ながら御婆さま方が談笑中

ベンチ
いいわあ…

川の上を涼しい風が渡ってきて、心をおだやかにしてくれる気がしました。しかしバッハラッハでの滞在時間は1時間半くらいで、ここらでもう出発の時間です。名残惜しかったので最後に記念撮影してフィニッシュ。

記念撮影
背後にはお城が見える

次は船に乗ってライン下りです。ちなみにバッハラッハでの会話量は0でした。

つづく。

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