CHOP-ME-NOT

いい天気。確認してないけど。

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◆2012/11/18 小説集『突き抜け5』できました!◆
『眠るのにいい時間』という短編小説を書きました!こちらで買えます


第1回リアル桃鉄。

※これは2004年8月1日に公開された記事の再掲です。

一度、青春18きっぷを使ってみたかった。
しかし特に行きたいところがない。
だけど何か目的を持って電車の旅をしてみたい。

やっぱ桃鉄かなあ。

ということでリアル桃鉄やってみました。

緑色の電車


日時:平成16年7月31日 6:00-18:00
場所:JR東京近郊路線図
(東京モノレールおよび本庄早稲田駅を除く)
参加者:イガラシイッセイ、しいな
※イガラシイッセイには友人Mが随行します。

  1. 各自最寄のJR駅に集合する。
  2. ランダムに目的地を決定する。
  3. 各自サイコロを振り、出た目の数分の駅を移動する。
  4. 移動したらサイコロを振り、出た目に合ったカードを引く。
  5. カードの内容を実行する。
  6. 目的地に到着するまで3~5を繰り返す。
  7. 相手より先に目的地に到着したら、スタート駅から目的地駅までの運賃を得点として加算する。
  8. タイムアップまで2~7を繰り返す。


街も静まり返った早朝、最寄のJR駅である登戸駅(南武線)へ赴く。
しんとした空気が、逆に燃え上がる自分の闘志を際立たせる。
随行者Mとともに、いざ出陣。

6:00 北へ向かって

出発の準備も整い、対戦相手であるしいなくんに電話をかける。
「はじめましょうか」「はじめましょう」
お互いの電話の声も緊張感混じりに感じる。まずは目的地を決定しなければならない。目的地をランダムに決定するため、 中立的な立場の随行者Mに適当な番号を言ってもらい、しいなくんの持つランダム駅表からその番号の駅を探す。

随行者M「じゃあ…25番」
しいな「えー、25は…足利です」

え、足利? 急いで地図の北端部分を見る。ああ、両毛線の足利駅。第一ラウンドは神奈川県から栃木県までの小旅行に決定した。長旅の予感。

地図を見ながらルートを考える。都心はごちゃごちゃしてよくわからないし、シンプルな西の方から回って行くか。 この判断が後にマズイ結果を生むことになることなど知る由も無く、とりあえず最初のサイコロを振る。

サイコロは4が出た。南武線を下り、最初の下車駅は稲城長沼だ。 意気揚々と電車に乗り込むと、車内は水を打ったような静けさ。乗客の皆さんはみな眠そうだ。それに比べ僕と随行者Mは多少興奮気味。このテンションいつまでもつのか。

早朝の車内
静まり返った車内

稲城長沼に到着しカードを引く。引いたのは逆戻りカード。サイコロの数だけ逆方向に戻らなければならない。 非常に幸先が悪いなあと思いながらサイコロを振る。2が出て稲田堤まで戻ることに。

稲田堤で引いたカードはあっちいけカード。貧乏神を相手に移すカードだが、現時点では意味がない。 サイコロを振り次の駅、谷保を目指す。

7:00 東京都を抜けろ

谷保に到着。空を見上げるとなんだか雲行きが怪しい。傘など持っているはずがないので、雨だけは勘弁して欲しいところだ。
カードを引く。出たのは急行カードで、サイコロを2回振ることが出来る。よし、いいぞ。出た目の合計8で青梅線の拝島まで行ける。いいぞいいぞ。
さあ、と張り切って電車に乗ろうとしたところ、周りが見えていないほどの張り切りようだったのか、開ききっていないドアに右肩を強打する。うっ、と呻いてよろめく僕。 随行者Mもあきれている。すこし目が覚めたような気がする。

乗換駅の立川で、にわかに雨がドボドボと降り始める。誇張ではなくまさにドボドボという感じで、ありえない所に滝が出来たりしている。 これはやだなあ、と思って青梅線を待っていると、トンボが一匹僕の周りを飛び回り、なんだか威嚇してくる。ここはお前の来るところではない、と言われているようだ。 不吉な予感を抱きつつ、逃げるようにして拝島へ向かう。
(ちなみにここから先へ行くのは人生初です)

拝島へ到着し、引いたカードはランチカードだった。この駅で食事を取ってもいい、というカードだが、今回のルールではこのカードを引くまで何も食べてはいけないのだ(水分のみ可)。
しかし開始1時間で腹など減ってはいない。ここは何も食べずに先へ向かう。ちなみに随行者Mはこのルールを知ってから、「高崎でランチカードを出して。だるま弁当食べたい」と 15分おきくらいに言ってくる。そんな無理を言わないでくれ。

サイコロを振ったら3が出た。次の下車駅は金子だ。

8:00 高麗川には富士山がある

金子に着いて引いたカードは、またもやランチカードだった。運がいいのか悪いのか、しかしまだ空腹を感じていないので何も食べない。 さっさとサイコロを振ると1。ひとつ進んで東飯能へ。

東飯能に到着。すでに雨が上がり、晴れ間が見える。いつもどおりカードを引くと、カードリストを見ていた随行者Mが「おおっ」と声を上げる。
「リニアカードだ!」
「ええっ、リニアカード!」
リニアカードは5回もサイコロを振ることが出来る。対戦相手がどこにいようと、これで一気に距離を縮められるに違いない。興奮する手でそっと5回サイコロを振る。合計25。最短距離を行けば、 なんと目的地の3つ手前、桐生に行くことが出来てしまう! 勝ったな、と内心ほくそえむ。

晴
すっかりいい天気

乗り換えのため、高麗川で一旦下車する。ここから先は川越線と八高線の2つのルートがあるのだが、先ほどから随行者Mが高崎、高崎、と繰り返すので、 なんの疑いも無く八高線ルートを選択するが、これが間違いの元だった。

そんなことは露知らず、次の電車が来るまでだいぶ時間があったので、今日はじめて駅の外へ出てみる。非常に気持ちのいい天気だ。もはや雨の降る気配も感じられない。

駅前をぶらぶらしていると、観光案内の地図を発見。そんなに興味があるわけでもないが、することも無いのでちょいと眺めてみる。なんとなく見ていると、何か違和感を感じた。
「富士山がある?」
しかしよく見ると標高は221mしかない。山と言うよりは丘じゃないのか。そんなものでよく富士山を名乗れたものだ。

富士山
富士山?

ちなみに駅の近くに代々木ゼミナールらしきものを見つけたのだが、よく見ると代々木進学ゼミナールだった。
高麗川はなんだか微妙な町だと思った。

 


リニアカードで一気に桐生まで向かう。
埼玉・群馬を風のように駆け抜ける。
果たして目的地に先に辿り着けるのか。

9:00 奴の名は八高線

次なる乗換駅の高崎に向けて、八高線に乗り込む。さあ、かっ飛ばすんだ、八高線!
しかし、ぐるりと車内を見回すと、何か今までと違う雰囲気がする。乗車口には整理券の発券機。車両の先頭の上方には、 乗車駅ごとの運賃を表示する電光掲示板。これはバスか?

とめどないローカル感を全身で感じつつ、電車は出発する。出発して間もなく、車内アナウンスが流れてくる。耳を澄ましていると、
「…終点高崎へは、10時37分到着予定です」
そ、そんな。電車に乗ったのが9:01、このまま1時間半も乗っていなければならないなんて!

それでも電車は進む。風景は山やら森やら田んぼやら渓谷やら、のどかな田園風景と荒々しい大自然が交互に訪れる。心が洗われるといえば洗われる。

田園風景
家があんまりない

リニアカードのおかげで、途中下車することがないのが不幸中の幸いか。しかしずっと同じ風景。いつの間にか随行者Mは深い眠りに就いている。

仕方なく自分も眠りに就く。

10:00 さよなら、だるま弁当

どれくらいの時間が経ったのだろう。目を覚ましても風景は変わらない。あと30分ほどで高崎に着くところだが、ここからが果てしなく長く感じる。
途中、周りに何もない無人駅から乗ってきた2人組の色っぽい女子高生たちは、座席にすわるや否や、化粧を始める。女子高生はどこへ行っても変わらないのか。

ようやく八高線の旅も終わり、終点高崎へ。ホームを歩いてキオスクを通り過ぎる。随行者Mはしきりに
「ああ、だるま弁当!だるま弁当!」
と叫んでいるが、ルールにのっとり食べるわけにはいかない。早足で高崎線のホームに向かう。

余談だが、高崎駅には0番ホームがあるらしい。0ってどういうことなのか。あってないようなホームということか。隠しホームか。 よくわからないが釈然としない。

0番
0の意味が問われはしないか

高崎では割りと待ち時間が少なかった。高崎線に乗り、車内広告を見たときにふと思った。
「そういえば八高線は車内広告も無かったな…」
改めて八高線のローカルっぷりに感心しつつ、次なる乗換駅前橋へと向かう。

11:00 次の私が始まる?

11時ちょうど、前橋に到着。次は両毛線に乗るのだが、若干時間が空いたため駅を出てみる。
駅を出るとビラ配りのお姉さんがすごい勢いで近寄ってくる。ビラを受け取ると笑顔で「お待ちしております!」と言う。見ると英会話イーオンのビラだが、 そんなことより、自分達以外ほとんど人のいない駅前でビラを配るのは大変だと思う。がんばってください。

しばらく散策して駅へ戻る途中、またさっきのお姉さんがビラを渡そうと近寄ってくる。今度は丁重に断り、そそくさと駅に駆け込む。 そして両毛線のホームへ向かおうとするが、途中で変なものが目に入る。構内に鎮座するでかいハニワと、一生懸命と書かれたノボリ。
前橋と言えば、熊谷と並ぶ「関東でもっとも暑い都市」という印象しかないが、実は別の意味でも熱いのだ。 ビラ配りのお姉さんも駅のハニワも一生懸命。がんばり屋さんの前橋にエールを送りたい。

一生懸命
お前も一生懸命か

前橋から、両毛線に乗る。やっとここまで来た。その両毛線の車内で、青春18きっぷの広告を見つける。そのキャッチコピーにはこう書かれていた。

「この旅が終わると、次の私が始まる」

そうか、そうなのか。このリアル桃鉄が終われば、今までとは違う自分に逢えるかもしれない。そう思うとなんだか励まされる。もう桐生は目と鼻の先。そして、足利ももうすぐだ。

 


勝負とは正に時の運。
負けたからと言ってくよくよしてはいられない。
舞台は次なる目的地へ向けてドラマチックに展開する。

12:00 神の力

両毛線に揺られに揺られ、12時少し前に桐生に到着する。駅のいたるところに、「桐生第一高校、甲子園出場」の張り紙が貼られている。なるほど。

ここで久々にカードを引く。引いたのは本日3枚目のランチカード。ちょうど昼時だし、これ以上ない幸運。随行者Mも浮かれている。早速店を探す。

店を探している最中、突然しいなくんから電話がかかってくる。もしや、と思い恐る恐る電話に出てみる。

「いま、足利に着きました。」

がーん。あと3駅というところで、先を越されるなんて。無念に打ちひしがれているところへ、しいなくんはこう付け足す。

「僕が先に着きましたので、貧乏神Tシャツを着てください。」

そうなのだ。どちらかが目的地に着いた場合、負けた方は貧乏神Tシャツを着なければならないルールなのだ。
カバンから、しいなくん特製の貧乏神Tシャツを取り出す。Tシャツというよりは肌着といえるそれを着たとたん、なんだか全身から力が抜ける。明らかに呪いが込められている。

桐生駅
桐生まで来たのに

そうしたら今度は次の目的地を決めなければならない。ランダムに選ばれた結果、西船橋に決定。千葉県か…。

目的地が決まったところで電話を切り、とりあえずランチにする。長崎屋の中のラーメン屋で、ラーメンを食べる。普通のラーメンだった。腹が満たされると俄然やる気が出てきて、 次は絶対に勝つ、と意気込んでみたりする。

普通のラーメン
普通のラーメン

ランチを終え、力んだまま桐生駅に戻る。と、ここで最悪な出来事に遭遇する。目の前で電車が行ってしまったのだ。しかも都心ならいざ知らず、ここでは次の電車までなんと一時間も待たなくてはならない。 おそるべし、貧乏神パワー! しかし、1時間もどう過ごせばいいのか。うつろな表情で駅近辺をさまよう。

13:00 桐生の夏休み

当ても無くさまよっていると、駅前で少女がギターの弾き語りをしていた。なかなか絵になる。
さらに歩き回るが、人が全然いないし、娯楽施設もカラオケかパチンコくらいしかない。もうだめかと思われた矢先、 遠くに巨大なボウリングのピンが見える。ボウリング場があったか。

随行者Mとともに、1ゲームのボウリングを楽しむ。他に客がおらずのびのびとプレイできるのがよい。

ボウリング
満喫

激戦の末、結果は両者のスコアを合計しても150に達しない体たらく。かろうじて随行者Mに勝つことは出来たが、どんぐりの背比べというやつだろう。
本当に楽しかったのかよくわからないまま、駅へ戻る。それでも20分は時間があったが、ホームで待つことに。

次の下車駅を決めるためにサイコロを振ったところ、6が出た。行き先は岩舟(いわふね)というところらしい。 ようやく電車が到着し、次なる駅を目指す。

14:00 プリンクエスト

岩舟は無人駅だった。駅前には自転車預かり所なるものがあるだけだ。タクシー乗り場もあるが、 運転手さんはとても退屈そうだ。

カードを引く。ここでもまた、貧乏神の力は猛威を振るった。引いたプリンカードは、プリンを買うまでその駅から動けないというものだ。 しかし、辺りを見回しても店らしきものは全くない。しばらく歩き回って見つけたのは、営業しているのか分からないタバコ屋と、 これまた営業しているのかわからない肉屋、あとは日本一小さな資料館を謳う「石の資料館」くらいだった。

駅前
プリンはどこ?

タクシーで遠出するしかないかと思いかけたその時、駅前に自販機があったのを思い出した。 そういえば、アイスの自販機があったかも。そこにはプリン味のアイスがあったかもしれない。わらにもすがる気持ちで、しいなくんに電話をかける。

「プリンカードなんだけど、プリン味のアイスでもいいかな」
「いいですよ」

なんというあっさりとしていながら慈悲溢れるお言葉!
すぐさま自販機へ向かい、アイスを買う。食べてみてもプリン味かはよくわからないが、 歩き回って汗をかいた体にその冷たさが染み渡る。

プリン
これで勘弁してください

食べたらサイコロを振り、3つ先の思川(おもいがわ)へ移動する。

 


栃木県に別れを告げ、一路千葉県へ向かう。
午後の日差しは暖かく勝負の行く末を見守る。
勝利の栄冠はどちらの手に輝くのか。

15:00 両毛線だけに

思川もまた無人駅だった。しかし両毛線の無人駅はしっかりSuicaに対応している。 やるな、JR。

ここで引いたのは記念撮影カード。その名のとおり駅前で記念撮影するカードだ。とりあえずピースしてパシャリ。

記念撮影
苦笑い

ここでもまた例によって30分以上の待ち時間がある。なので例によって駅の周りを散策してみる。 どうやらここは岩舟に比べると多少は栄えているようだ。いくつか商店も目に入る。

そのなかでも興味を惹かれたのが、写真の理容店である。店名はなんて読むのだろう。カミーズ?ヘアーズ?それともハツーズ? その独特なネーミングは両線沿線ゆえのこだわりか。今回用意されたカードの中には散髪カードというものがあり、 そのカードを引いたら駅付近の理容店で髪を切らなくてはならないのだが、切る場所は思川だとここしかなさそうだ。ちょっと引いてみたかった気もする。

ヘアスタジオ
独特のセンス

思川を満喫し、サイコロを振る。3が出た。とすると次の下車駅は小山で宇都宮線に乗り換えて野木のようだ。

16:00 馬鹿と煙が好きなもの

長かった両毛線の旅を終え、乗換駅小山に降り立つ。さっきまでとは打って変わって人が多い。 まだ栃木県内なのに、帰ってきた感が漂っている。随行者Mもその雰囲気にはっとしたのか、お土産に栃木限定ドラえもんストラップを買いに走る。

ここで駅の路線図を見て一つ気づいたことがある。宇都宮線には快速ラビットというものがあり、普通電車では残り2マスで野木までだが、 快速ラビットを使えば残り2マスで久喜まで行ける。残り時間が少ない以上、これを使わない手はない。一本遅らせてウサギに乗り込む。

久喜に到着。空も赤味がかってきたので、急いでカードを引くと展望台カードだった。 このカードは駅近辺で一番高い建物に登り、辺りを見回すというもの。しかし一番高い銀行のビルは工事中か何かで中に入ることが出来ない。 その次に高いと思われる駐車場ビルは全ての窓が封鎖されており、外を眺めることが出来ない。そうやって探していくと、結局一番高いのは駅舎だった。 駅舎からさっと辺りを見渡し、ホームに戻る。

展望台
展望台と言うには低いか

サイコロを振ると2が出た。快速ラビットなら大宮まで行けるが、次のラビットは30分以上後のため、 仕方なく普通電車に乗る。次の下車駅は白岡だ。

17:00 神vs神

白岡の駅前は夏祭りの様相を呈していた。浴衣の女の子、フランクフルトを焼くおっちゃん、ヨーヨーすくい。 しかしそんなものに心をときめかしている場合ではない。引いたカードが詣でカードだったのだ。 駅から一番近い神社へ詣でなければならないというカード。もはや西船橋へ行く時間はないに等しい。諦めの言葉が口をつく。

調べてみると、近くには久伊豆神社という神社があるらしい。すでにやる気もなくなり、しゃあない行くか、と言う感じで重い腰を上げる。

道沿いにてくてくと歩き、ピンク色のファッションセンターしまむらの建物を過ぎた辺り、いかにも神社っぽい場所にその神社はあった。 木に囲まれた参道を進み、それらしきお堂の前に来る。厳かな空気の中、深呼吸してじっと正面を見据える。神社に祀られた神様と、僕に取り憑いた貧乏神の対峙である。

神社の神様を応援するため、財布から小銭を取り出し、賽銭箱へ投げ入れる。100円玉だったが、もったいないとは思わない。それで貧乏神が祓えるのであれば。
パンパンと手を打ち、礼をし、その場をあとにした。Tシャツ(肌着)は着たままだが、少し憑き物が落ちたような気分。

お賽銭
ここぞとばかり大奮発

祈念
貧乏神を追い払ってください

駅に戻りサイコロを振ると6。蓮田で快速ラビットに乗り換えれば、上野の先まで行ける。最後の力を振り絞り、電車に飛び乗った。

18:00 例えるなら隅田川の花火

赤羽を過ぎたところでタイムアップの時は来た。その時しいなくんは田端で博物館を探していたらしい。 結局どちらも西船橋に辿り着くことは無かった。

両者とも近くにいたため、とりあえず上野で合流することに。上野では店売りのおばちゃんに

「なんで貧乏神なんてシャツ着てんの。幸せの神様にしなさい」

と軽く説教を頂いたが、こっちだって好きで着ているんじゃないのに。苦笑いして去ることしか出来ない自分が悲しかった。

しばらくしてしいなくんが現れる。貧乏神Tシャツを着た僕を見て笑いを噛み殺している。そして
「よかったら、そのシャツ記念に差し上げます」
いらないよ!と抵抗したものの、しいなくんと随行者Mに押し切られシャツはマイカバンの中へ。

その後3人でビールを飲み、感想など語り合ってそれぞれの帰途についた。

打ち上げ
勝って嬉しげなしいなくん

僕は今日、負けはしたけれど大変満足な一日だったと言い切れる。ビールを飲んでいる最中に隅田川の花火が見えたが、 まさに花火のように短い一日でありながら、花火のように濃厚に輝いた一日でもある。そんなきれいにまとめるのもどうかと思うが、 機会があったらまたやりたいと思えるのは確かだ。[2004/7/31]

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