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カレー食べたい。

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あの頃いつも持ち歩いていたもの。

急に思い出したんです。

最近よく街中でニンテンドーDSやらPSPやらをプレイしながら歩いていたり、夢中になって周りが見えていなかったりする人がいて、「まったく近頃は…」と気管支あたりまで出かかったのですが、自分が小学生の頃を思い返せばすでに初代ゲームボーイが世に出ていましたので、当時もそうだったかも、と思い直しました。ただゲームボーイに夢中な大人は見かけた記憶がありませんが。

思い出したのはそのことじゃないんです。

ゲームボーイが世に出ていたとはいえ、私は持っていませんでした。ずっとファミコンおよびディスクシステムを自宅でプレイしていただけで、ゲーム機を持ち歩くことはありませんでした。ゲーム機を持ち歩かないのであれば何を持ち歩いていただろう?と考えて思い出しました。

小学生の頃、放課後家に帰って遊びに出かけるときは、必ずウェストポーチを身につけていました。その中にはガラクタが一杯入っていたと思います。ひとつひとつは覚えていませんが、常に必ず入れていたものがありました。

ウル技・大技林(Google画像検索)

当時ファミリーコンピュータマガジン(略称・ファミマガ)という雑誌があり、その付録としてついていた本です。

ウル技は「ウルテク」と読み、ウルトラテクニックの略だと思うのですが、要するにファミコンの裏技のことです。当時明らかになっていたあらゆるファミコンソフトの裏技を網羅した辞典的な存在がこの大技林なのです。おそらく年代的に91年版でしょう。

有名なコナミコマンド(上上下下左右左右BA)はもちろん、ドマイナーなゲームの「それは別に裏技でもないだろう」というものまで載っていたと思います。でも内容は全然覚えていません。

で、なんでそれを持ち歩いていたのか。

なんでだ?

たぶん、友達の家に遊びに行った時にはじめてプレイするゲームでも「こんな裏技あるんだぜー」と参照できるという魅力を感じていたのでしょう。しかし記憶する限りみんな自分の持ってるゲームの裏技くらい知ってましたし、この本自体小学生のウェストポーチに入れるには少々大きく、丸めないと入りませんでした。丸めてしまうと癖がついて読みにくくなり、加えてウェストポーチには鉛筆の類もきっと入っていたので中で接触して結構汚れていたと思います。

それと周囲に大技林を後生大事に抱えている友達は自分以外にいませんでした。

なんというか、

思い出したら少し切なくなりました。

みなさん、金田一技彦監修「ウル技・大技林」をぜひ覚えて帰ってください。ではまた。

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